こんにちはトラ次郎です。
今日は「カレーの肉を炒める理由」についてお送りします。
カレーの肉は、炒めた方が美味しくなるのか?
それとも、炒めなくても大丈夫なのか?
お肉そのものは煮込む時に自然と火が通るし、逆に「ミディアムレア」とか出来まんせんよね。
ならば、炒めても炒めなくても同じかな~って気もします。
でも、世間一般では「カレーの肉は炒める」っていうのが常識っぽい感じ。
もしかして、カレーの肉を炒めるのには何か深い理由でもあるの?
そこで今回は、カレーの肉を炒める理由について、実際にカレーの試食をしながら考えてみました。
カレーの肉を炒める理由って何?
カレーを作る時に、肉を炒める理由としてよく言われているのが・・・
- 肉のうまさを閉じ込める
- 肉の生臭さをカレーに移さない
- 肉を炒めると香ばしい風味が出る
というもの。
そんな風に言われると「絶対、炒めなきゃ損だよね」って気分になります。
生臭いカレーって、ちょっと嫌じゃないですか 。
しかも、ネットで紹介されているカレーのレシピとか、カレールーの箱にも「カレーの肉は炒める」みたいな事が書いてあります。
しかし「肉を炒めたカレー」と「肉を炒めないカレー」の味がどのくらい違うのかを書いている人はあまりいません。
中には「大して変わらないから、そんなに気にしなくてもいいよ」という記述も見かけるんですが…そういう答えって、肩透かしを食らったような気がしますよね。
そこで、ことの真相を明らかにするために、 自分で実際に作って食べ比べてみました。
(先に結論を言っておくと「 深くこだわらない人は炒めなくてOK」です)
実際に作ってみた
さて、今回作った2種類のカレーは「肉を炒めるか、炒めないか」だけが違うところ。
具材とか煮込み時間などは、できるだけ平等にしました。
ちなみに、カレールーは「ゴールデンカレー中辛」、肉は「国産ホワイトチキン胸肉」を使用。
んで、肉の焼き加減はこんな感じでした↓
炒める方の肉には、表面に薄く焦げ目をつけて軽めにメイラード化してあります。
メイラードと言うのは、 肉汁に含まれる糖とアミノ酸が反応して「うま味」や「香ばしさ」を引き出す現象のこと。
ま、簡単に言うと「肉に適度な焦げ目があると、香ばしくなって美味しくなりますよ 」って意味ですね。
この違いが味にどう出るのか…ちょっとワクワクします。
食べ比べ
まず、写真での見た目の違いは…全然ありません。
冗談はともかく、早速ご飯とカレーの部分を食べ比べてみました。
すると、味の違いが全然分からない(-_-;)
あちゃーです。
違いを求めて2種類のカレーを作ったのに、同じ味だと非常に困るんです。
それはトラ次郎が味オンチだから
ちょっとショックですが、まあいいですよ…
今回の目的は、肉がメインですから(なんつって)。
そして次は、いよいよ本丸である肉を攻めます。
最初に「炒めていない肉」の方を食べてみると…ちょっとモソモソした感じがする。
続いて「炒めた肉」を食べてみると…やっぱモソモソした感じがする。
鶏胸肉ですから、両方モソモソするのは仕方ないですよね。
そこで「モソモソしつつも、何か違いがあるだろう」と考えて、再び両者を食べ比べます。
しかし、基本的には同じ味でした。
炒めた肉の方が「風味が香ばしい」とか「肉汁ジュワー」とか、特にないっす!
少しくらいメイラードしてくれよっ…て思いましたけど。
あと「カレーの肉を炒めないと、他の具材に生臭さが移る」という話がありましたよね。
なので、人参とかじゃがいもを慎重に食べ比べてみましたが…
違いが分から~ん!
もちろん肉の匂いとかするんですが、正直言って「どっちも同じじゃね?」って感じ。
「肉を炒めないと生臭くて食えない」とか、そういうレベルじゃないです。
どっちでも普通においしいですよ。
プロの料理人だったら「やっぱ、肉を炒めた方が○○です」って言えるかも知れませんが、僕の味覚では太刀打ちできませんでした。
再度試食!味の違いは?
だが、全然同じじゃ話にならないので…後日、いろんな肉で「炒めアリ」「炒めナシ」で食べ比べてみました。
すると、だんだんと違いが分かるようになってきた!
確かに、肉を炒めることでカレーライスの風味が変わります。
でもそれって「匂いの強い肉」(輸入豚モモ等)を「焦げ目がバッチリ付くまで炒める」くらいじゃないと、あんまり変わんないかな~
しかも、カレーそのものの味はそんなに影響を受けません。
焦がした肉の風味の口に残るから「カレーの味が変わった気がする」程度の感じ。
なので・・・
肉の匂いが気になる人は、肉を炒めたほうが無難
でも…気にしな人は、炒めなくてOK
だと思うんです。
あと、肉の匂いが好きな人は、炒めたらモッタイナイかも。
せっかくの肉の匂いが、炒めると香ばしくなっちゃいます。